細胞医療の時代2018シリーズ

「第1回 細胞ってなに?細胞医療ってなに?再生医療ってなに?

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      日時:2018年1月31日(水)18時30分~20時15分

​    講師:濡木 理先生(東京大学理学部生物化学科・大学院理学系研究科生物化学専攻 教授) 

              ※急遽、都合により変更になりました。

               田畑泰彦先生(京都大学ウイルス・再生医科学研究所再生組織構築研究部門 教授)

      参加費:1,000円(健康医療開発機構、未病社会の診断技術研究会会員は無料)

      場所:東京大学医科学研究所 講堂 (港区白金台4-6-1)

               (※キャンパスマップ9番の建物です)

 

      当日のスケジュール:

      18:30~18:35 ご挨拶(珠玖洋または谷憲三朗)
      18:35~19:15 濡木理先生ご講演
      19:15~19:25 質疑応答
      19:25~20:05 田畑泰彦先生ご講演
      20:05~20:15 質疑応答 

      20:30より    懇親会

懇親会:20時30分より 

懇親会場所:カフェ ラ・ボエム 白金 ※変更になりました

会費:3,000円~4,000円を予定

講演概要その1】 

講師濡木理先生(東京大学理学部生物化学科・大学院理学系研究科生物化学専攻 教授) 

講演タイトル:立体構造に基づくCRISPR-Cas9ゲノム編集ツールの開発と医療への応用

講演概要:2012年,細菌の獲得免疫機構に働くCRISPR-Casタンパク質が,ガイドRNA(crRNA, tracrRNA)を用いて真核細胞や個体のゲノムを配列特異的に切断し,細胞本来の修復機構を利用して,遺伝子のノックアウトやノックインを行うゲノム編集技術が開発された.すでに欧米中国では,遺伝子治療の治験が開始されており,新しいベンチャーが毎週のように設立されている.しかしながら,日本は特許問題を懸念するあまり,国際競争に大幅な遅れを取っている.基本特許は欧米に抑えられているものの,CRISPR-Casには,1.分子量が大きくウイルスベクターに載せることが困難で細胞導入効率が低い,2.CRISPR-Casは標的配列の下流にある2~7塩基からなるPAM配列を厳密に認識しており,Casをゲノム編集に用いる適用制限となっている,3.非特異的切断によるOff targetの問題など,現時点では医療応用に用いることは事実上不可能である.我々は,5生物種由来の大小様々なCas9について,ガイドRNA,標的DNAの4者複合体の結晶構造を1.7-2.5 Åの高分解能で発表し,ガイドRNA依存的なDNA切断機構やPAM配列の認識機構を明らかにした.また,立体構造に基づいて,PAM配列認識特異性を変えることに成功し,ゲノム編集ツールとしての適用範囲を拡張することに成功した.我々は,2016年1月に日本初で唯一のゲノム編集創薬ベンチャーEdiGENE(社長:森田晴彦)を設立し,小型で,単純なPAMを認識し,Off-targetの無い,医療実用化可能な革新的ゲノム編集ツール「スーパーCas9」を用いて,さらに多くの難治性疾患の遺伝子治療を試みている.

略歴:こちらのホームページをご覧ください

講演概要その2】

講師田畑泰彦先生(京都大学ウイルス・再生医科学研究所再生組織構築研究部門 生体材料学分野 教授)     

講演タイトル:バイオマテリアル技術からみた再生医療-細胞能力を高め自然治癒力を促す医療-

講演概要:再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を高める先端医療の一つである。この自然治癒力の基である細胞の増殖、分化(成熟して生物機能をもつこと)能力を高めることで、再生医療が可能となるであろう。再生医療は再生治療と再生研究からなっている。細胞力を活用した先進治療が再生治療であり、再生研究とは、その治療を科学的に支える基礎生物医学研究である。このいずれに対しても、細胞能力を高めるための周辺環境を作り与えるためのバイオマテリアル技術が必要不可欠となっている。本講演では、再生医療(再生治療と再生研究)におけるバイオマテリアル技術の重要性と必要性について議論したい。

略歴:京都大学工学博士(1988年)。京都大学医学博士(2002年)。京都大学薬学博士(2003年)。

1981年京都大学工学部高分子化学科卒業。同年京都大学医用高分子研究センター助手。1990年生体医療工学研究センター助手。1991-1992年米国マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学医学部外科客員研究員。1996年生体医療工学研究センター助教授。2000年より再生医科学研究所生体組織工学研究部門生体材料学分野教授(現職)。

 

受賞:1990年日本バイオマテリアル学会科学奨励賞、2002年日本バイオマテリアル学会学会賞、2011年日本DDS学会水島賞、2014年日本再生医療学会学会賞、2016年日本学術会議会長賞など、他6つの受賞。

 

日本再生医療学会理事(編集委員長)、日本炎症再生学会理事、日本バイオマテリアル学会理事、日本DDS学会理事、世界Tissue Engineering & Regenerative Medicine学会理事(TERMIS)・フェロー、TERMIS-Asian Pacific(AP)理事長、世界バイオマテリアル学会フェローなど、日本創傷治癒学会評議員、日本人工臓器学会評議員、内閣府日本学術会議連携委員、

 

工学、医学、歯学、薬学の16大学の客員教授、1350報の学術論文。150件の特許申請。Editorial Board: Tissue Engineeringなど7以上。

著書に、「細胞の3次元組織化に不可欠な最先端材料技術-再生医療、その支援分野(細胞研究、創薬研究)への応用と発展のために-」田畑泰彦編 ㈱メディカルドウ(2014)、「自然治癒力を介して病気を治す。体にやさしい医療「再生医療」-細胞を元気づけて病気を治す-」田畑泰彦著 ㈱メディカルドウ(2014)等多数。

 

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