第13回健康医療開発機構シンポジウムが2020年1月18日、東京大学医科学研究所講堂で開催され、90名の方が参加しました。
世界でもっとも少子高齢化がすすむ日本では、健康で長生きすればするほどがんに出あう確率が高まり、「人生100年時代」は、すなわち「がんとともに生きる時代」といっても過言ではありません。これまでのシンポジウムでは度々がんをテーマにしてきましており、第3回シンポジウム「日本の技術を、いのちのために」から10年を経て、今回はがんの予防・診断・治療・アフターケアにわたり 、分析装置や治療機器などさまざまな医療機器開発の最新の取り組み、また来るべき 「人生100年時代」を心豊かに送るヒントなどについて考察しました。
終了後のアンケートでは、「AIは医師の限界を超える可能性が高く、将来の医師の役割をどう考えていくべきか」、「現状の医療機器開発の立ち位置がわかった」、「講演者の選び方がよかった。いずれもひじょうに勉強になった」、「各先生の持ち時間が短かった」、「自分は100年生きるとは思っていなかったが、ひょっとしたらと考えさせられた」などのご意見をいただいています。
シンポジウム終了後の懇親会には登壇されたん先生方に加え、40名を超える方々が参加し、シンポジウムを補足する質問や意見交換など大いにもりあがりました。
第1部 技術開発の最前線
【はじめに】 医療機器開発の10年の歩みを振り返る
日吉 和彦氏((一社)日本の技術をいのちのために委員会 事務局長)
【講演1】「がん治療に必要とされる医療機器開発の方向性」
伊藤 雅昭先生(国立がんセンター東病院NEXT医療機器開発センター 手術機器開発室長)
【講演動画はこちらよりご覧いただけます】
【講演2】「大腸内視鏡の最先端ー診断アプローチのパラダイムシフトー」
工藤 豊樹先生(昭和大学横浜市北部病院消化器センター 講師)
【講演3】「リキッドバイオプシーによるがんの早期発見ー血液1滴でがんを診断ー」
落谷 孝広先生 (東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療部門 教授)