第46回健康医療ネットワークセミナー
「命かオカネ?命とオカネ?-くすりの費用対効果評価とは-」
日時:2019年6月27日(木)18時30分~20時
講師:五十嵐 中 先生
(横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット 准教授、
東京大学大学院薬学系研究 科医薬政策学 客員准教授)
参加費:1,000円(学生、健康医療開発機構会員、未病社会の診断技術研究会会員は無料)
参加申し込み:こちらよりお申し込みください。
場所:東京大学医科学研究所 講堂 (港区白金台4-6-1)
※17時30分以降は正面入り口のドアが閉まります。講堂左側の入り口よりお入りください。
【講演概要】
「年間3,500万円」のオプジーボや、「一回3,300万」のCAR-T療法キムリアなど、よく効くけれども極めて高価な薬剤が次々と開発されています。
今まではタブー視されてきた「命とオカネ」の問題が急速に注目を集めるようになりました。
全ての薬が保険で使える日本のシステムは、世界的には非常に特殊で、多くの国がオカネと効き目のバランス、すなわちクスリの費用対効果を、何らかの形で保険制度に活かしています。
「オカネと効き目」のバランスをどのように測るのか?さらには、そこで測られるべき「効き目」とは何か?を中心に、保険制度を長持ちさせる方法を考えます。
【略歴】
2002年東京大学薬学部薬学科卒業。2008年東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程修了。2008年から東京大学大学院薬学系研究科特任助教、2015年から同特任准教授を経て、2019年より現職。
専門は薬剤経済学. 医療経済ガイドラインの作成・個別の医療技術の費用対効果評価・QOL評価指標の構築など、多方面から意思決定の助けとなるデータの構築を続けてきた。
著書に、「医療統計わかりません (東京図書, 2010)」「わかってきたかも医療統計 (東京図書, 2012)」「薬剤経済わかりません (東京図書, 2014)」などがある。