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第76回健康医療ネットワークセミナー
「メタゲノム解析で分かる腸内細菌叢と疾患、あらたな治療」

講師:井元 清哉先生(東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 教授)

日時:2026年1月15日(木) 18:00-19:00


場所:東京大学医科学研究所 講堂(港区白金台4-6-1)とオンラインのハイブリット開催

   https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/index.html(アクセスマップ)

   https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/index.html

          (キャンパスマップ「1」のところがちょうど講堂です。左側の自動ドアよりお入りください。)
 ※オンラインでの参加申し込みをいただいた方には、開催前日までにZoomの参加者専用招待URLをお送りします。


会費:1,000円(但 健康医療開発機構会員、未病社会の診断技術研究会会員、学生は無料)
   
(※学生の方はお申込み前に事務局(sanka@tr-networks.org)あて、学生証のコピーをメールにてお送り下さい。

                    確認後、事務局より学生割引コードをお送りします。)


​​対象:医療関係者ならびに医療に関心をお持ちの一般の方

【講演概要】​

疾患との関連で現在大きな注目を集めているものが、私たちの体に共生する多種多様な微生物です。特に腸内には1000種類以上の細菌が合計100兆個以上も生息しており、この細菌の総体が細菌叢と呼ばれ、近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)と健康や疾患との関連が科学界にとどまらず一般消費者からも大きな関心を集めています。 2006年にNatureから発表された論文では、肥満型マウスの腸内細菌を同じ遺伝的背景の無菌マウスに移植したところ、移植を受けた無菌マウスの脂肪量に増加が認められました。遺伝的背景が同じであるにも関わらず腸内細菌叢の組成だけで(肥満という)形質を変化させることが出来ることを示した世界で初めての成果でした。一方、腸内に生息する細菌の多くが嫌気性細菌(酸素を必要としない)であり、それらのほとんどは難培養性であるため単離培養することが非常に難しく、どのような細菌が腸内に生息しているのか、その全体像が分かりはじめたのは最近10年間くらいの話です。その背景には、次世代シークエンサーと呼ばれる大量のゲノムを解読することができる装置の開発があります。どのようなDNA断片がサンプルの中に存在したのかという情報から、どのような細菌がサンプルにいたのかが分かります。このような解析はメタゲノム解析と呼ばれます。このメタゲノム解析によって腸内細菌叢の個人毎の違いがデータとして得られるようになってきました。本講演では、この腸内細菌叢の乱れ(バランスの崩壊)が引き起こす疾患について、メタゲノム解析による最新の解析事例をお話しします。また、メタゲノムを制御して疾患の予防や治療につなげる演者らの取り組みについてご紹介します。​

【略 歴】
1996年3月     九州大学理学部数学科 卒業
1996年4月     九州大学大学院数理学研究科数理学専攻 修士課程 入学
1998年3月     九州大学大学院数理学研究科数理学専攻 修士課程 修了
1998年4月     九州大学大学院数理学研究科数理学専攻 博士課程 進学
1999年1月     日本学術振興会特別研究員 (DC2 統計科学)
2001年3月     九州大学大学院数理学研究科数理学専攻 博士課程 修了(博士(数理学))
2001年4月     東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター DNA情報解析分野 博士研究員 
2001年12月   東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター DNA情報解析分野 助手
2007年2月      東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター DNA情報解析分野 助教授
2007年4月      東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター DNA情報解析分野 准教授
2014年4月      日仏先端科学(JFFoS)数学・情報学分野 PGM
2015年5月      東京大学医科学研究所ヘルスインテリジェンスセンター 健康医療データサイエンス分野 教授(〜2020年3月)
2016年10月   厚生労働省 医療統計参与(現在に至る)
2017年4月      東京大学医科学研究所 ヘルスインテリジェンスセンター長(〜2020年3月)
2019年4月      東京大学総長補佐(〜2020年5月)
2020年4月      東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 健康医療インテリジェンス分野 教授(現在に至る)
2020年10月   東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター長(現在に至る)
2023年4月      東京大学医科学研究所 副所長(〜2025年3月)
2023年5月      国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部 全ゲノム解析等事業実施準備室 解析・

                              データセンター運営チーム チームリーダー(現在に至る)

【受賞歴】
2020年12月   2020Jリーグ チェアマン特別賞
2020年12月   日本野球機構 NPB特別賞
2021年11月   日本リスク学会 2021年度グッドプラクティス賞
2022年11月   日本野球機構 NPB特別功労賞
2022年11月    2022 Jリーグ 功労賞
2023年4月  令和5年度文部科学大臣表彰(科学技術賞 科学技術振興部門)

専門: バイオインフォマティクス・統計学

以上

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